smoking-2 of 写真とベルクのあいだで/写真家迫川尚子公式サイト

株式会社ルミネ
常務取締役
ルミネエスト店長
木村 明様

晴山商事株式会社
代表取締役社長
ビア&カフェ・ベルク店長
井野朋也

全面禁煙化について

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、平成22年11月30日付書面にてお知らせ申し上げましたように、「全面禁煙」は当社の営業に重大な支障をきたす恐れがある上、次にあげる理由により同意することができません。念のため、重ねてお知らせ申し上げます。

●当店では、分煙で非喫煙者のお客様にも納得いただいている。
●館内を全面禁煙するにしても、そもそも当店ベルクのある場所は構造的に館内ではない。
JRと丸の内線を結ぶ連絡通路に面しており、お客様の大多数は駅利用者である。駅構内にはほんのちょっと一息ついたり一服したりする場所が(利用客の数に対して)極端に少ないため、ここは貴重な場所だというご意見を多数いただいている。お客様の支持がある限り、「喫茶」という当店本来の役割を放棄することはできない。
●コーヒーまたはアルコールとタバコがセットという(元々ネイティブアメリカンの)風習は世界的な文化として定着しており、欧米の飲食店でも、店内は全面禁煙でも店頭には喫煙所が用意されている。それ以上離れた場所の喫煙所は意味がない。
●元々飲食店での全面禁煙は、その場所から逃げられない従業員への配慮からおこなわれた。ベルクでは厨房前の全席を禁煙(分煙)にすることによってその点はクリアしている。
●健康増進法でも飲食店の全面禁煙を義務づけてはいない。分煙を(強制ではなく)推進しているだけ。飲食業界では、全面禁煙はただでさえ不景気で客離れが激しいこのご時世に大変な痛手になると反対意見が強く、慎重な対応が求められている。
●非合法な大麻を完全規制することには法的妥当性があるにせよ、合法なタバコを家主がテナントの同意もなく完全規制することはできない。
なお、完全禁煙のJR新宿駅構内においても、飲食店のベッカーズさんは分煙であることも付け加えておきます。

   敬具