street.39 of 写真とベルクのあいだで/写真家迫川尚子公式サイト

年末年始　A Flyby

10.2.17



『日計り』が、主に90年代の新宿。
そしていよいよ、10年代の新宿へ。


迫川「あのね、キティちゃんの首が動いてた」
井野「何が」
迫川「首‥」
井野「どうなの、10年代に向けて、迫川尚子の写真はどうなっていくのか、新宿の街は‥」
迫川「お店、閉じてたよ」
井野「お店がどうしたって」
迫川「お正月でお店閉じてた」
井野「この最後の写真のことね、新宿中野間の」
迫川「なのに、こんなんなって」
井野「その瞬間がリアルによみがえるのね。写真見て」
迫川「キティちゃんの首が」
井野「動いていたよ！確かに！」




このムーヴィー（「flyby」＝低空飛行）は、
2009年年末から2010年年始にかけて撮られた、
新宿の写真を集めています。道路に車が
殆んどいないのは、お正月だから。お店には
人がいません。工事現場も止まっている。
キティちゃんだけが動いていた…？トイレの
案内看板は、これは西口、思い出横丁の
トイレです。今回の『日計り』展（プレス
・クラブ）のポスターで使われた思い出横丁
の写真を見ると、91年当時、トイレの案内が
地面に描かれていたのがわかります。








写真 by 迫川尚子
音楽 by 井野朋也














2011.1.1



映像 by 迫川尚子