blog.5 of 写真とベルクのあいだで/写真家迫川尚子公式サイト
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- 迫 「今月は、１９日に都心で大江健三郎さん達が呼びかけた反原発デモに６万人が集まりした。前日に千葉で１００人くらいの右翼による反原発デモがあり、どちらにも参加してきました。２３日の祝日には阿佐ヶ谷ロフトのトークイベントに出演したり、あわただしかったね」
- 井 「このサイト、旧サイトから大移動中で、５００近くあるフォト・ムービー（自作BGM付き‥日々大量生産の写真家迫川尚子の作品を手っ取り早く見せるため、２００９年１月よりサイトにアップし始めた。ひと月10本をノルマにしていた）をやっとYouTubeに移し終えたと思ったら、デモ参加者逮捕瞬間の映像がやっぱひっかかったらしく、アカウント停止。思うように進まなくて、新しいムービーをつくるどころじゃない」
- 迫 「あせることないよ。私は写真撮りまくって待ってるから」
- 井 「あちゃー。とりあえず目についたの４枚ピックアップしといた」
- 迫 「おー野菜寿司！上の右翼デモと妙にマッチしてる」
- 井 「銀座の長峰さん。トマトの海苔巻きと椎茸がうまかった」
- 井 「トークイベントでは、阿佐ヶ谷駅高架下（ゴールド街）のお店がＪＲからむりやり立ち退きを迫られてて、しかも訴えられている。その裁判の経緯を店主たちが報告してくれました。満席で立ち見も出て、雰囲気がとてもあたたかく、この問題への地元の人たちの関心の高さがうかがわされました。私たちはゲストで」
- 迫 「うちはまだ訴えられてないんですね」
- 井 「ベルクはメディアにさんざん取り上げられ、世間に注目されてるから、ＪＲも訴えにくいのでは。そうでなかったら、テナントの言い分がいくら正当でも、裁判官がＪＲにくっついてやられてしまう可能性が高い。ゴールド街でも、ベルク本を読んだ彩環亭の店主が声をあげたことで裁判の流れが少し変わりそう」
- 迫 「変わってほしい！」
- USTREAM
- 迫 「田島喜代恵さんプロデュースの、画家田島征三ファミリー展「円孤」展には最終日にギリギリセーフでいけました。ベルクのテーブルと椅子は、息子の燃さんの作品です」
- 井 「ちょうど征三さんとねじめ正一さんのトークショーがやってて、すっかりくつろいじゃいました」
- 迫 「お二人の朗読がまたよかった」
- 井 「長年やってると、垢がついてくるから落としたいという征三さんの話が印象的だった」
- 迫 「マンネリとか、権威という垢ね。知らず知らずのうちについてるって。わかる気がする」
- 井 「一方で、よく人に尊敬されるんだけど、その人が後輩で２００万部も本が売れていたりすると、尊敬料とかもらえないかなと思うとトボケたこともおっしゃってた。ねじめさんが、誰！２００万部も売るやつは！と聞き返してたけど、誰？」
- 迫 「五味（太郎）さんじゃない？」
- 井 「ありうる。征三さんは、（絵本作家といっても）子どもに媚びを売りたくないと言ってた。征三さんらしいね」
- 迫 「蜘蛛ダンナの話が出たでしょ。出版直後に読者からクレームがきて絶版になった幻の作品。田島さん自身一冊しかお持ちじゃなく、それコピーしてベルクで飾らせていただいたことがあります」
- 井 「蜘蛛ダンナの奥さんがすごいんだよ。夫の蜘蛛ダンナを食べちゃう。それを見た子どもがひきつけを起こして死にかけたとか」
- 迫 「死ぬくらい感動したんだって、田島さん」
- 井 「見せてもらったけど、実に味わい深い絵本でした。あれが絶版だなんて、バカみたい。スズキコージさんとかすが秀美さんとか、私たちがとてもお世話になっている方たちの、興味味い（思わずうなるような）エピソードも聞けてよかったっす！」
- 田島征三 円弧展
2011.9.26
