デマにのっかる作家

文芸誌でベルクを叩いた作家もいました。『群像』1月号に「返信を、待っていた」という文章を寄せた笙野頼子さんです。そこでは店名は明かされていませんが、断片的な情報(デマを含む)を集めるとベルクと特定出来るように書かれています。笙野ワールドではベルクは「一見大衆店」ですが、実態は「閉鎖的で意地の悪い、文壇バー」です。「アホフェミ」発言をした私や野間さんは差別者です。

また「店の地元で行われた重要選挙」で野党推薦の候補者が「負けてしまった」要因として投票率の低さがあげられていますが、笙野さんによれば、女性たちに投票する気を失せさせたのは私たちの「アホフェミ」発言でした。とんだ言いがかり、こじつけですが。
恐らくその「重要選挙」とは、昨年11月の新宿区長選のことでしょう。だとしたら「負けてしまった」のは野沢哲夫さん。私は新宿区民ではないので投票はできませんでしたが、駅周辺の再開発に慎重な野沢さんに期待し、応援ツイートもしました。選挙中には野沢さんが「ベルクに来た!」と写真付きでツイートしてくださったので、リツイートもさせて頂きました。「飲食店の味方です!」みたいなアピールだったと記憶しています。ベルク以外のお店にも回られていたようです。野沢さんとの関わりはそんなものです。
現区長の吉住健一さん(自民・公明推薦)の対抗馬がなかなか見つからないという話はチラッと耳にしていました。わりと土壇場で決まったようです。なので、最初から厳しい戦いでした。


文中の「一部とはいえ議員は、店に訪れる」の「議員」とは、文脈から察するに「野党議員」のことですが、うちは野党に限らずどの政党の議員がいらっしゃっていてもおかしくありません。議員バッジをしている方はよくお見かけします。勿論、あくまでもお客様としてです。
ベルクを「左翼の巣窟」と仰る方もいますが、恐らくうちにいらっしゃったことがないのでしょう。実際には老若男女、生まれも職業も思想も関係なく色々な方がいらっしゃいます。窮屈ながら賑やかで雑多な雰囲気です。
ただ店名をご存知の方は意外に少ない。殆どの方は駅の改札のそばにある便利な店という程度の認識です。「あー、あそこがベルクか」と後から知る方もいるようですが。笙野さんにしてみればベルクは「差別の巣窟」であり、そこと「一線を引かない」野党議員も問題であることにしたいようですが、頓珍漢過ぎて涙が出ます。

→本文
←店長のアホフェミ発言