street.17 of 写真とベルクのあいだでⅢ

田んぼのへりを歩く

10.5.24




3歳の時、親の転勤で名古屋に半年だけ住みまして、
その半年のうちに私、2度も死にかけました。一度めは
練炭中毒。危機一髪で助かって。二度目は走ってきた
トラックにはね飛ばされ、助かったとしても半身不随と
言われ、今、どうにか歩いています。たまに地面から
ミュータントモグラが顔を出し、つまずいたりしますが。
回復までの過程でリハビリか何かしたのかしら。
そういう時こそ親の出番。数日前、ベルクで一緒に
働いている母(名越)に聞いてみたら、母も練炭中毒の
後遺症でひどい頭痛が残っていて、二人でよく田んぼの
へりを歩いたそうです。土はクッションになりますもんね。
私は雑草と遊んでいたんだって。今でも変わらない。
「動いてる」と雲を指さすので、はじめて見たの?と
母も一緒に寝っ転ったそうです。先週の金曜日、
埼京線で埼玉方面に向かっていたら、電窓に急に
美しい田園風景が広がったのです。いても立っても
いられなくなり、最寄りの駅に降りました。田んぼの
へりをひたすら歩きました。これかー私のリハビリは。



(迫川)






「闘う純米酒」!神亀酒造さんの前も通りました。



(井野)






映像&写真 by 迫川尚子
音楽 by 井野朋也



手間をかける! 『闘う純米酒』はかく勝てり