大傑作映画「ライフ・アクアティック」の中に、黒人がギター1本でデヴィット・ボウイをしみじみ歌う(ポルトガル語で!)シーンが何度か出てくる。それがこの人。
My Favorite Songその50
セウ・ジョルジ「Life On Mars」
日本のミュージシャン達も一丸になって、原発に対してこういうの作らないかな。We Are The Worldよりずっとアクチュアルだった。
My Favorite Songその51
アパルトヘイトに反対するアーティストたち 「Sun City」
浅間山荘事件が国民向けショーと化して、そこに入りこめずに、つい連合赤軍擁護の独り言をつぶやくこの歌(放送禁止になった)。聴く度に、新宿ガード下のアンモニア臭と人の気配がよみがえります。
My Favorite Songその52
友部正人「乾杯」
「男はつらいよ」があんなに当たらなければ、寅さん(テキ屋)以外の脂に乗った渥美清も見れたのでは。「泣いてたまるか」では、毎回異なる職業の渥美清が見れた(野球の審判、漫画家‥)。もっと見たかった。
My Favorite Songその53
木村充揮×近藤房之助
ユーミンも中島みゆきもまだきかなかった頃、知人にどんなものかきいたら、2人とも活動家の元カレがいて、ユーミンはその思い出をきれいにパッケージし、みゆきは翻弄されているという説明だった。今思えばずいぶん勝手な解釈だが、もしかしたら2人の歌の本質をそれなりに言い当てているのかもしれない。
荒井由実の「ひこうき雲」はデビューアルバムとは思えぬ完成度の高さだが、確かにパッケージしきれない震える生々しさがある。その中の、彼女自身が今でも自分のベスト1にあげるこの曲。
My Favorite Songその54
ユーミン「雨の街を」
詩人井野利也(ベルク創設者)が「僕の詩の秘密」と賛えたガブリエル・フォーレ。ベートーベン同様、難聴(音が狂って聞こえる)になってからの作品がネ申だ。
My Favorite Songその55
フォーレ「String Quartet, Op.121 1st mvt.」
カッコイイ!!!の一言。
My Favorite Songその56
シンディ・ローパー「Girls Just Want To Have Fun」
ジョン・レノンがオノ・ヨーコに初めて会った時、「グレコみたい‥」と思ったそうな。サルトルを刺激し、マイルスと結婚し、今でも現役のこの方!
My Favorite Songその57
ジュリエット・グレコ「Sous Le Ciel De Paris 」
「気をつけろ。あの蝶ネクタイは隠しカメラだ」バスの中、恋人とじゃれつつ、あてもない旅を続ける若者の心象風景が鮮烈なサイモン&ガーファンクルの最高傑作を、あの超絶テクバンドがカバーしている。
My Favorite Songその58
イエス「アメリカ」
放送や出版を禁じられながらも、デモや集会で歌われた。
My Favorite Songその59
ジェス・サンチャゴ 「ハリーナ」
いきなりだった。拳があがり殴られ、倒され、闇に消えて/裸にむかれ/殺されていた/集まれ、みんな集まれ/リナのために糸を編んで/素敵なドレスを着せてあげよう